OSAMU GOODS STORY

Vol.42

MAKING OF OSAMU GOODS

OSAMU’S MOTHER GOOSE 11

子供のキャラクター群を作成する時に、一種の悪役も仲間に入れたら面白いかなと思い、マザーグースの中でも、いたずらっ子の代表ジョージー・ポージー君を選びました。どのくらい悪い子かというと、

GEORGY PORGY

ジョージー・ポージー プディングとパイ
キッスして 女の子たち 泣かせたの。
男の子たちが 出てきたら

というような、弱いものイジメをする、男の風上にも置けない奴なのでした。よく考えたらセクハラですよね、コイツ。こういう困ったキャラクターを、絵では可愛らしく見せることって、これで結構難しいもんですよ。悪いけど憎めないキャラクターにする。

そこで、ちょっと彼には彼なりの、しかるべき理由があってこんなことを仕出かしたのだと、好意的に考えてみることにしました。

まず彼はいつも勉強ばかりしているので友達が一人もいない。ただし親から強いられて勉強するのではなく、数学物理科学が大好きな子供なのでした。3才の時から本ばかり読んでいたので、すでにひどい近眼です。女の子たちからは、そのルックスも、ガリ勉ぶりもダサいとからかわれていたんですね。

そこで彼はいい所を見せてやろうとばかり、お得意の菓子作りで、オリジナルのプディングとパイを女の子たちにプレゼント。それがあまりに美味いので、女の子たちは全員大喜び。

ここで彼がすぐ帰っていれば、この大惨事には至らなかった。
今まで一度も誉められたことのない彼は、つい有頂天になって、女の子たちにサービスのつもりなのか、キスもプレゼントしてあげれば、もっともっと喜ぶに違いないぞと、とんでもない錯覚をした。それこそが彼の運のつき。

と、まァそんな風に、ぼくは自由に想像してジョージー・ポージー君を描いたようなわけでした。今頃、彼はどんな大人になっているのだろうか?ちょっと心配になっちゃうな。

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