OSAMU GOODS STORY

Vol.11

MAKING OF OSAMU GOODS

3D POST CARD

3Dのカードを作ろうと思い立って、凸版印刷という会社に問い合わせたところ、ほんとの絵が飛び出す立体3Dは印刷代がものすごく高くて、商品化は無理でした。その時にこれなら予算内でOKというのが、このステレオ印刷方式。2色印刷にするとさらに安くできる。カードを動かすと、角度によって文字の面が見えたり、絵の面が見える(考えたら3Dじゃないですよね)方式です。印刷した表面をカマボコ・レンズという凹凸のある透明プラスティックを被せて仕上げます。

ぼくはこういう視覚的オモチャのようなモノが昔から好きでした。立体写真、立体映画もホログラフィーも大好きです。映画『13日の金曜日』の立体ヴァージョンを観たのが自慢です。ジェイソンの投げた斧が回転しながら飛んできました。これはコワイですよ。最近ではテレビの特にハイヴィジョン画面で、カメラがゆっくり横移動する時に限り、画面が立体的に(肉眼で)見えることを発見!世界の街角や風景番組は、木々や花や建物などが飛び出て見え、遠く奥行きまでをも完全に立体視できるのです。これにはハマりますよ。(注)ヒマ人のすることです。

このカードと同じステレオ方式では、アメリカのモダンアートの世界で好きな、バーバラ・クリューガーという人が、顔写真と文字が交互に出る前衛作品をつくっていて、それを展覧会で見たときにはすごく嬉しかった(関係ないのに)思い出があります。