OSAMU GOODS STORY

Vol.21

MAKING OF OSAMU GOODS

KEY RING

ハート型のキーリングです。これは2003年、再開発とやらで姿を消してしまいましたが、日比谷のドラッグストア『アメリカン・ファーマシー』というお店への、ぼく自身の勝手なオマージュをデザインしたものなのでした。アメリカは1960年代頃のティーンエイジャー向けによくあった、チープなアクセサリー類の感じを、ぼくなりに工夫したデザインです。このお店へのマニアックな、ぼくの偏愛ぶりは「オサムグッズ スタイル」228頁に詳しく書いたので、輸入雑貨とデザイン好きな方は是非お読みくださいね。

さらに『アメリカン・ファーマシー』というお店は、ぼくの青春時代のフランチャイズでもありました。つまりデートコースですね。ガールフレンドはサングラスやハンカチーフに口紅や香水を買い、ぼくは歯ブラシとチョコレートに文房具を買うといった、可愛らしいデートなのでした。そしてそこに売っていた金属製のブレスレットや指輪、ネックレス、キーホルダー、男子用にはカフスボタンやネクタイピンなどなど、いかにもアメリカらしい大衆的なデザインがぼくは大好きでした。ちょっと安っぽいオミヤゲ的な雰囲気ですが、そこには明るくて若々しくて楽しい気分が横溢していました。古き良き時代というやつですね。

このキーリング、写真のゴールドとミント色の他に、ベビーピンクや淡い黄色、サックスブルーなどがありました。こういう甘ったるい色調も当時の流行色でした。OSAMU GOODSのロゴは、バンクゴシックという書体で、銀行小切手などに良く使われる硬派の文字です。平凡なハート型に日常的な書体で、どこか昔のアメリカ的チープ感が漂っていると思いませんか。それにコニー・フランシスの歌のような感じがする(と思うのはぼくだけか)。このデザインはタオルやTシャツなどにも流用しました。というわけで、これは極めて個人的思い入れの強いデザインなのでした。誰にも分からなかったでしょ、スイマセン。