OSAMU GOODS STORY

Vol.39

MAKING OF OSAMU GOODS

OSAMU’S MOTHER GOOSE 8

「ヘェイ! ディドゥル ディドゥル」の続き頁です。

今度は大笑いする犬の出番ですが、前頁のカントリーミュージックを歌う猫と、牧場にいたはずの牛に合わせて、犬はカウボーイ風な田舎者。テンガロンハットにコーンパイプを持たせてあります。
多分、家の中から聴こえてきたラジオの猫のフィドゥルが変だったのでしょう。笑い過ぎて空中に浮かんでいるのは、前の牛さんが空を飛んでいる図と連携しています。ところで詩の翻訳はこうなっています。

HEY ! DIDDLE, DIDDLE

ヘェイ ディドゥル ディドゥル
ねえ おかしいじゃない。
猫さんが フィドゥル弾いたんだって。
牛さんが 月よりも高く跳んだんだって。
見ていた 犬さん 大笑い。
お皿は スプーンと 逃避行。

随分、もとは短い詩なんですね。なので犬も猫もどんなコなのか、ほんとはわからないのでした。そして最後に猫のフィドゥル曲が、肌(金属と陶器の)に合わなかったのか、スプーン嬢とお皿君が悲しい顔をして町から逃げ出す図になります。
車はでっかい’50年代後半のキャデラックかなんかのコンバーティブルで、明らかにこれは彼らの所有する車ではない。つまり盗難車をもってしてまで州境を超えようとする逃避行になっています。ロマンチック?な憂愁のラストシーンでした。

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