そごう美術館で開催中。『The 50th Anniversary OSAMU GOODS 展』内覧会・初日の様子をレポート!

OSAMU GOODS 誕生50周年を記念した『The 50th Anniversary OSAMU GOODS 展』が全国に先駆けてそごう美術館からスタートしました。
8月1日、オープンと同時に開催を待ち侘びた大勢のファンが詰め掛けました。来場者の層は非常に幅広く、ベビーカーを押したご家族連れや年配のご夫婦をはじめ、近年OSAMU GOODSを知った学生など、幅広い年齢層の人々が集いました。
開催にあたり、本展を担当された学芸員の二宮さんにお話を伺いました。
「今回の展覧会は、以前開催した『かわいい展』の巡回が終わるタイミングと、OSAMU GOODSの50周年という節目が重なったことから新しく企画がスタートしました。
当館には鈴木信太郎の所蔵品があり、ぜひご紹介したいという思いがベースにありました。原田治さんが鈴木信太郎さんを好きだったこともあり、一緒に展示ができないかと模索していたんです。原田治さんご自身もかつて当館へ足を運ばれていた経緯もあり、両者の展示を叶える形で企画が膨らんでいきました。
見どころは何と言っても圧巻のグッズ点数です。会場に入ると原田治さんの人生やグッズの始まりが分かり、壁面にはデザインの過程が窺えるアートワークや原画、版下が並んでいます。50年の歴史を一瞬で体感できる空間になっており、来場者の方々も『持っていた!』『懐かしい!』と温かい気持ちで鑑賞されています。
また、普遍的な魅力は若い世代にも届いています。主催の神奈川新聞社による『高校生新聞』の取り組みで高校生記者がコージー本舗さんへの取材に同行した時の話です。取材する中でOSAMU GOODSを見て、当時のファンと同じように『可愛い!』『これどこで買えるんですか?』と目を輝かせていました。
今の人たちにとっても古さを感じさせない、全く新しいおしゃれなものとして映っているようです。紙面を通して神奈川県内の多くの高校生にも知ってもらえたので、夏休みを利用して若い方々にもぜひ足を運んでいただきたいです。
併設している鈴木信太郎展も大きな見どころです。今回は原田治さんの著書で語られているモチーフにマッチする作品を10点厳選して展示しています。原田治さんに案内されながら絵を観ているような構成になっており、OSAMU GOODSの原点にある世界観や共通点を感じていただけると思います。この企画をきっかけに社内でも再評価が高まり、9月には『カラフルパレット 鈴木信太郎』の開催が決定しました。
夏休み期間ということもあり、会場内に夏休みの宿題スペース『小・中学生優先ジュニアルーム(自習室)』を開設いたしました。宿題の調べ学習や著作権学習コーナーなども用意しています。美術館に馴染みのないお子さんやご家族連れなど、世代を問わず幅広い方々に楽しんでいただきたいです。」
DUSTY MILLERのOSAMU GOODS
1976年『OSAMU GOODS』誕生に伴い、グッズの企画・販売をする会社『DUSTY MILLER』が設立されました。親会社であるコージー本舗のもとで誕生した同社は、1990年代中頃までに1万種近くに及ぶ多様なグッズを送り出し、多くのファンに愛されてきました。
『DUSTY MILLER』の最大の特徴は、原田治さんのデザイン哲学が隅々まで凝縮された“純度100%”のクリエイティブにあります。イラストやロゴの制作だけでなく、企画・素材選定・形状・カラー・パッケージデザインに至るすべての工程を制作しました。
本展覧会では、この徹底的なこだわりから生まれた『DUSTY MILLER』のみを厳選して展示。 “デザイナー原田治”の哲学が貫かれた仕事の数々を、じっくりとお楽しみください。

Introduction
原田治さんがイギリスの伝承童話マザーグースに着想を得て、1976年に誕生したOSAMU GOODS。
60年代のアメリカの雑誌『Seventeen』などで目にした女の子や、ハリウッド映画に登場するかわいい女優さんたちをイメージして、彼女たちの身のまわりにある小道具や生活雑貨にヒントを得てグッズを制作し、1970年代後半から90年代にかけて中高生から20代の女性を中心に一大ブームが巻き起こりました。
「明るく、くったくがなく、健康的な表情であること。そこにわずかな淋しさや切なさを隠し味にすること」を“かわいい”の定義とし、時代を超えて愛される魅力とそのデザイン哲学を当時の資料とともにご紹介します。
展覧会が始まります
たくさんの「OSAMU DOODS」が一堂に会する今回の展覧会。会場の魅力を、設計を担当した五十嵐瑠衣さんに伺いました。
「今回の見どころは、なんと言ってもグッズの “物量感” です。50周年ということで歴代のアイテムを集め、一気に見られる機会を作りました。
普段は書籍やカタログ、テキストとして目にする機会が多いと思いますが、これだけのグッズが実際に目の前に並ぶ光景はなかなかありません。“物”としての圧倒的な豊富さを、肌で感じていただければと思っています。
展示の工夫として、今回は単にイラストやシリーズごとで分けるのではなく、“文房具” や“バッグ”といった物自体の大きなカテゴリーでグルーピングしました。
文房具の島の中にはレターセットやメモ、ノートがあり、バッグの島にはトートバッグやポーチが並びます。カテゴリーでまとめることで『こんなに種類があったんだ』という発見や、似た形でも少しずつ変化している様子など、今までとは違った新しい視点からOSAMU DOODSを楽しんでいただけます。
また、展示台をあえて低めに設計した点もポイントです。物をたくさん配置した際、全体をひとつの視点から俯瞰して見渡してほしいと考えました。高い台よりも低い台のほうが、手前から奥まで一気に視界が広がり、その壮観な景色を体感していただけます。
さらに、縦長に配列したことで奥行きや遠近感が生まれ、迫力ある見え方になりました。
会場自体もL字型の広々とした空間を活かし、あえて壁で細かく区切っていません。奥まで見通しを良くし、いろいろな物が一瞬で目に飛び込んでくるような構成にしました。かつて持っていたアイテムや身近な誰かが使っていた記憶など、物に付随する思い出や時代感まで一緒に思い出していただけるはずです。
入口では、50周年の原点に立ち返り、初期の懐かしいキャラクターたちがお客様をお出迎えします。さらに、キャラクターの歴史や変遷が直感的に伝わるよう、歴代のマグカップを一堂に並べた展示も用意しました。
壁面には、これまで原田治さんが取材等で残された言葉を散りばめています。ご本人の思いや制作の背景を知りながら、空間の合間を巡るように鑑賞していただけます。全編を通して、当時の雰囲気を味わいながら最後まで楽しんでいただける工夫を詰め込みました。」
OSAMU GOODSコレクター土井章史さんが語る「OSAMU GOODS展」
内覧会に来場していた土井章史さんにお話を伺いました
「僕がコレクションしてきたグッズは約1200点ほどあるんですが、今回の展示ではそのうち6、7割くらいが並んでいると思います。
『20年間、ライセンス商品を除いて毎月20点・年間で約200点、通算で4000点近くのグッズを作っていた』―原田さんは著書の『OSAMU GOODS STYLE』にそう書いていて、コージー本舗の担当者の方もそう話しています。今回の展覧会を観て、ファンクラブ限定グッズなども含めると、その “4000点”という数字はあながち嘘ではないなと、一気に信ぴょう性が増しました。
普段、僕のコレクションは段ボール箱にしまってあるので、こうして一堂に並んだ姿を見ると、原田治という人の凄さ―毎月20点もの新作を生み出し続けた創作意欲の凄さを改めて実感しました。
展示を巡っていると『このデザイン、色違いもあったんだ』とか、当時の雑誌の紹介ページを見て『こんなグッズまで作っていたのか』といった新しい発見がたくさんあります。初期の頃は試作だけで商品化されなかったものもあるので、実際の総数がどれくらいになるのかは、もう誰にも分からないのかもしれません。
そんな中で僕が一番気に入っているのは、ジャックとジルが表紙に描かれたルーズリーフバインダーです。このキャッチーで完成されたデザインには今見ても変わらない特別な魅力を感じます。」
来場者が語る「OSAMU GOODS展」の魅力
【併催】そごう美術館所蔵品 鈴木信太郎コーナー
洋画家・鈴木信太郎を敬愛していた原田治さん。著書『ぼくの美術帖』(みすず書房)やブログ「原田治ノート」でも好きな画家として取り上げています。本展では、特別コーナーを設け、そごう美術館コレクションの中から風景画や静物画など選りすぐりの作品を展示中です。

夏休みこども企画「ジュニアルーム」
そごう美術館(横浜)で開催の「The 50th Anniversary OSAMU GOODS 展」では、夏休みこども企画として小・中学生優先の「ジュニアルーム(鑑賞自習室)」を開設しています。期間は2026年8月31日まで、時間は10時〜18時(または美術館営業時間に準じる)、中学生以下は入館・利用ともに無料です。原田治さんが手がけた絵本や関連書籍をご覧いただける本棚、「The 50th Anniversary OSAMU GOODS 展」を紹介したジュニアガイド(中学生以下のお客さま対象)を配布中です。夏休みの宿題スペースとしてぜひご利用ください。

特設ミュージアムショップ
「OSAMU GOODS展」の特設ショップに、ファン必見のアイテムが集結!1976年生まれの同級生でもある「BEAMS CULTUART」がプロデュースしたスペシャルな「スーベニアコレクション」が先行販売中。さらに、50周年を記念した90年代のバンダナやテレビ型キーホルダーなどの「復刻グッズ」、「OSAMU GOODS展」のアートディレクションを手がける服部一成氏がデザインした限定品など、ここでしか買えない貴重なグッズが勢揃い。世代を超えて楽しめる特別なラインナップを、ぜひ会場でお確かめください!
コラボカフェ E.a.gran×そごう期間限定メニュー
『OSAMU GOODS展』の開催を記念して、そごう 10階のカフェ『E.a.gran(イー・エー・グラン)』で限定コラボメニューが登場!アメリカンポップの世界観を表現した『ストロベリーピンクメルティショートケーキ(税込1,300円)』は、甘酸っぱいいちごととろける見た目が可愛い各日30ピース限定の一品です。はじけるキャンディがアクセントのカラフルな『クリームソーダ(いちご、パイン、メロン各税込 720円)』と一緒に、ポップで特別なカフェタイムをお楽しみください。

E.a.gran(イー・エー・グラン)そごう横浜店
場所…そごう横浜10階(ダイニングパーク横浜)
期間…8月1日(土)~31日(月) 営業時間…11:00~22:00
そごう美術館 横浜駅東口・そごう横浜店6階
〒220-8510 神奈川県横浜市西区高島2-18-1 そごう横浜店 6階
【交通アクセス】
横浜駅東口から徒歩5分。
首都高速道路横羽線東神奈川 ランプから5分。





























































